初心者向け

トリガーワードとは?調べ方と効かないときの対処

公開: ・ 更新: ・ AIモデル辞典編集部

結論:トリガーワード(Trigger Word / Trained Words)は、LoRAなどに学習させた内容を呼び出すための合言葉です。モデルごとに決まっていて、プロンプトに入れないと効果が出ません。「LoRAを入れたのに何も変わらない」の原因はたいていこれです。

トリガーワードとは

LoRAを作るとき、作者は「この単語が出てきたら、この絵柄・キャラ・要素を出す」という形で学習させます。その単語がトリガーワードです。Civitaiでは Trained Words(学習済みの単語)として配布ページに記載されています。

トリガーワードはモデルごとに違います。同じ作者の別バージョンでも変わることがあるため、バージョン単位で確認するのが確実です。

入れないとどうなる?

入れた場合

効果が出る

  • 学習された絵柄・キャラ・質感が反映される
  • LoRAの強度で効き具合を調整できる
入れない場合

ほぼ変化しない

  • LoRAを読み込んでいても効果が出ない
  • わずかに画風が変わるだけのことが多い
  • 「LoRAが壊れている」と誤解しやすい

トリガーワードの調べ方(3つの方法)

方法1:配布ページの「Trained Words」を見る

いちばん確実です。Civitaiのモデルページでは、バージョンごとに Trained Words の欄があります。当サイトの各モデル詳細ページからも本家へ移動できます。

方法2:当サイトのモデル詳細で確認する

当サイトのモデル一覧から目的のモデルを開くと、トリガーワードを日本語ページ上で確認できます(設定がない場合は「トリガーワードの指定なし」と表示します)。

方法3:手元のファイルしかない場合はハッシュで特定する

「ダウンロードしたsafetensorsがどのモデルか分からない」ときは、ファイルのSHA256ハッシュから元モデルを特定できます。→ ハッシュ検索

他人の作例からたどる方法もあります。生成画像のPNGにはプロンプト情報が埋め込まれていることがあり、PNG infoの読み方で使われたLoRAやプロンプトを確認できます。

ComfyUI / WebUI での書き方

トリガーワードは、LoRAを読み込む設定とは別に、プロンプト(テキスト)へ書く必要があります。ここを混同しがちです。

① LoRAを読み込むComfyUI: Load LoRA
WebUI: <lora:名前:1.0>
② トリガーワードを書くプロンプト本文に入れる
効果が出る
  • Stable Diffusion WebUI<lora:xxx:0.8> はLoRAの読み込み指定です。これだけでは合言葉になりません。プロンプト側にトリガーワードを書きます。
  • ComfyUI:LoRA Loaderノードを繋いだうえで、CLIP Text Encode(プロンプト)にトリガーワードを入れます。

書く位置はプロンプトの前寄りが無難です。複数指定されている場合は、必要なものをカンマ区切りで並べます。

効果が出ないときのチェックリスト

  1. トリガーワードを書き忘れていないか(最頻出)
  2. スペルは合っているか。アンダースコアやハイフンの有無まで一致させる
  3. バージョン違いではないか。v1とv2で単語が変わることがある
  4. LoRAの強度が低すぎないか。0.6〜1.0あたりで調整する
  5. ベースモデルの系統が合っているか。Pony用LoRAをIllustriousで使う等は効かない原因になります(→ 互換性マトリクス
  6. ネガティブプロンプトに打ち消す語が入っていないか
特に⑤は見落としがちです。トリガーワードが正しくても、土台のCheckpointとLoRAの系統が違えば効果は出ませんLoRAとCheckpointの違いもあわせてご確認ください。

よくある疑問

Q. トリガーワードが設定されていないLoRAもありますか? A. あります。その場合は読み込むだけで効果が出る設計です。当サイトのモデル詳細では「トリガーワードの指定なし」と表示します。

Q. 複数のトリガーワードは全部入れるべき? A. 用途によります。キャラ名+衣装名のように役割が分かれていることが多いので、出したい要素に対応するものを選びます。

Q. 英語以外でも効きますか? A. 学習時に使われた表記でないと効きません。配布ページに書かれた表記をそのまま使ってください。

まとめ
  • トリガーワードは効果を呼び出す合言葉。入れないと効かない
  • 調べ方は「配布ページ」「当サイトのモデル詳細」「ハッシュ検索」
  • LoRAの読み込み指定とは別に、プロンプト本文へ書く
  • 効かないときは、スペル・バージョン・強度・系統違いを疑う

どこに書いてある? 配布元・UI別の探し方

トリガーワードは「モデルに埋め込まれた情報」と「作者が書いた説明」の2か所に分かれて存在します。片方しか見ていないと見つかりません。

機械が読める場所

メタデータ(Trained Words)

アップロード時に作者が登録した単語リストです。Civitaiのバージョン欄に「Trigger Words」として並びます。当サイトの各モデル詳細ページでも、この値をそのまま日本語ページ上に表示しています。

人間向けの場所

説明文・サンプル画像

作者が本文で「必ず〜と入れてください」と書いているケース。メタデータが空でもここに書かれていることがあります。サンプル画像のプロンプト欄も有力な手がかりです。

サンプル画像のプロンプトが最も確実です。 作者本人がそのモデルで実際に生成した設定なので、トリガーワードだけでなく推奨の書き方・強度もまとめて分かります。

手元のファイルからしか辿れないとき

ファイル名しか残っていない場合は、次の順で特定できます。

  1. ハッシュから特定する。safetensorsのSHA256から配布ページを逆引きできます(→ ハッシュ検索)。ファイル名は変えられていても、中身が同じならハッシュは一致します。
  2. 生成済み画像から辿る。過去にそのLoRAで作った画像が残っていれば、PNGの中に生成時のプロンプトが埋まっていることがあります(→ PNG infoの読み方)。
  3. ワークフローから辿る。ComfyUIのワークフローJSONには、使ったモデル名がそのまま入っています(→ ComfyUI必要モデル抽出)。

トリガーワードが要らないモデルもある

すべてのLoRAにトリガーワードがあるわけではありません。ここを誤解して「入れる単語を探し続ける」のがよくある行き止まりです。

種類 トリガーワード 補足
キャラクター・特定の被写体のLoRA ほぼ必須 その概念を呼び出すための識別子。入れないと反応しない
画風・質感のLoRA 不要なことが多い 読み込んだ時点で全体に効く。強度で調整する
Checkpoint(土台モデル) 原則不要 ただし品質タグ(Pony系の score_9 など)を前提にするものがある
Textual Inversion(Embedding) ファイル名がそのまま呼び出し語 badhandv4 のように、ファイル名を書くと効く
当サイトのモデル詳細ページでは、トリガーワードが登録されていないモデルには「トリガーワードの指定なし」と明示しています。探しても見つからないのではなく、元から無いケースを切り分けられます。トリガーワードありのモデルだけを絞り込むこともできます。

入れているのに効かないときのチェック順

  1. LoRA自体が読み込まれているか。ComfyUIならLoRAローダーが実際に繋がっているか、WebUIなら `<lora:名前:1>` の記法が正しいか。ファイル名のタイポは最頻出の原因です。
  2. ベースモデルの系統が合っているか。系統違いはエラーにならず「効かない」形で現れます(→ 互換性マトリクス)。
  3. トリガーワードの綴り・区切り。アンダースコアとスペースの違い(`my_char` と `my char`)で反応しないことがあります。配布ページの表記をそのままコピーするのが安全です。
  4. LoRA強度が低すぎないか。強度0に近いと、トリガーワードを入れても見た目は変わりません。
  5. 他のLoRAと打ち消し合っていないか。複数枚重ねているときは1枚ずつ外して切り分けます。
記事内のライセンス・商用利用に関する記述は確認の目安です。最終判断は必ず各モデルの本家ページの最新情報をご確認ください。当サイトは法的助言を提供しません。